
はじめましての方もいらっしゃると思いますので、まずは簡単な自己紹介から。
私は2021年の夏から京都で暮らしています。それ以前は東京で30年間暮らしていました。
日々、私が実践していることは、坐禅(瞑想)と散歩です。
坐禅といっても、私は生まれつき股関節が固く、写真の釈迦坐像のように脚を組めませんので、普通に椅子に腰掛けて坐禅をしています。
また、京都には、たくさんのお寺や神社、そして御所のある京都御苑(公園)がありますので、日々散歩しながら、ベンチや切り株などを見つけたら、そこに腰かけ、周りの風景を眺めながら坐禅しています。
坐禅しない日はなくて、坐禅を終え椅子から立ち上がってからも、禅の実践を継続させています。
カフェや飲食店に向かって歩いている時も、食事をしている時も、お茶を飲んでいる時も、お皿を洗っている時も、掃除をしている時も、トイレに入っているときも、お風呂に入っている時も、歯を磨いている時も、坐禅中と同じように、「気づき(目覚め)を保ったまま、その時、その時の動きに意識を置き、禅を実践しています。
そして、坐禅(瞑想)に関して、時折こんな相談を受けます。
「瞑想中は心が落ち着くのだけれど、日常生活に戻ると、心ここにあらずとなって慌ただしくなり、ストレスを感じる日々に逆戻りしてしまいます。どうすればいいのか?」と。
私自身も、坐禅を実践しはじめた時、同じことを感じていました。できれば、ストレスを感じない静かな場所にずーっと身を置き、一生そのまま過ごせたらいいのになぁと、思ったことがありました。
このまま世間(現代社会)の中で暮らし続けるのも息苦しく、ストレスを感じるし、そうかといって世間(人里)から離れて仙人のように暮らすのも、なんとなく「それも極端過ぎるよなぁ」と感じていました。
ブッダは、この世間において、人は四苦八苦と呼ばれるさまざまな苦を経験するけれど、なにもその苦しみながら生きる必要などないこと。つまり、人生から悩み苦しみを滅する、もしくはストレスを軽減できる方法(道)を説いていました。
苦界から解脱したブッダが世間に戻り、人々に説いていたのはそのようなことだったのかと知った時、私は大いに驚き、ぜひともその方法を学び実践して、その効果を実感したいと思いました。
そして、実践すればするほど、実感できるようになったのは、「中道」の大切さでした。
中道というのは、頭の中で二分されたように感じられる、どちらか一方に偏らず(とらわれず)、それでいてどちらをも否定しない生き方です。
「世間」で生きるのがつらいなら、その世間から脱出した世界(これを「出世間」といいます)に至れば、つらさから逃れられると考えられますが、それは頭の中でのつくり出されたバーチャルな現実で、中道とは、世間にも偏らず(とらわれず)、出世間にも偏らず(とらわれず)、いつでも、どこにいても、どんな心の状態であろうと、その時々の現実と一つになり、日々満たされて生きる道。
坐禅(瞑想)中は、心の落ちつきを感じられても、日常生活に戻れば、元の木阿弥。
こうなっているうちは、かつて私が感じていたように、坐禅に頼ろうとしてそちらに偏ってしまいますが、そうすればそうするほど、「坐禅」と「日常生活」とが二分され、別々のものになってしまう。つまり「中道」とはいえない実践を繰り返していたわけです。
しかし、実際には、「坐禅(実践)」と「日常生活」を分ける必要などないことがわかったわけです。
修行即日常。日常即修行。
では、何の修行かというと、ブッダが説かれた仏道の修行ですから、「苦のない日常生活」の実践です。
ですから、坐禅(座っている時)も重要な修行の実践ですが、日常生活も同じように大切な修行の場であるわけです。
「坐禅中」も「日常生活」も、「苦のない生活=幸福な人生」にしていくための大切な時間であり、おろそかにはできないもの。
ですから、禅とは、坐っている時だけに限定される修行(実践)ではありませんから、「坐禅」から坐の字が外れて「禅」です。
そして、「禅」は「単を示す」と書きます。
「世間」と「出世間」
「坐禅(修行)」と「日常生活」
左右の二つは、別々のものにあらず。
これが「禅」であり、「中道」です。
こんなことを感じながら、私は今、過ごしています。
そして、この講話会では、具体的に日々どのようなことに「気づき(目覚め)」をおきながら生活していると、人生から悩み苦しみが滅していくことを実感できるようになるのかを、1ヶ月に一度くらいのペースでお伝えしていきます。そして、その1ヶ月の間に、この講話会で知ったことをご自身で実践されて、「あー、これは本当に取り組む価値のある、苦悩、ストレスが軽減される実践法だなー」と感じられたなら、また、次の会にもご参加ください。
また、初めて参加される方も、毎回最後に質疑応答の時間を設けていますので、わからないことがあれば、どんなことでも遠慮なくご質問ください。そして、あまり難しく考えすぎず、いつからでもお気軽のご参加ください。
禅、非二元に関する講座を受講された方の声
講話会:「目覚め」を生きる
【日時】
2023年3月21日(祝)
10:00~12:45(うち質疑応答30分)
ちなみに4月は23日(日)に開催予定です。
【会場】
zoomによるオンライン開催
【参加費】
初回参加費 8,800円
2回目以降の参加費 8,000円
非二元の個人セッションを受けた方は 7,800円
ファシリテーター養成コースを受けた方は 7,300円
【定員】
12名
【話者】
矢沢大輔
【お支払方法】
カード決済または銀行振込み
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